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1 Nov 2007

ゆめとげんじつ

中日ドラゴンズが五十何年かぶりに(←調べろ)日本一になりましたね。

すごく久しぶりの優勝で、大変もりあがっているかと思いきや、
ちょっと波乱の優勝となっています。


野球好きなひとはみんな知っている話ですが、概略を書くと、

ドラゴンズの山井投手というピッチャーが完全試合に王手を掛けていました。
が、9回が始まる際に岩瀬投手に交代。
結果的にドラゴンズは優勝しましたが、この監督采配が大きな波紋を呼んでいます。

「日本一が決まるという試合で、完全試合」
という快挙は、これまで世界中の野球史を見ても例がない大変な偉業だそうです。

そこに大手を掛けた投手を何故監督は代えてしまったのか。
それまでの成績はドラゴンズが大手を掛けていたこともあって、
山井投手を代えた事については、野球界からも反対の声があるようです。


このニュースを見ると、とても今の風潮を反映しているように思います。

監督はなんで代えたのか。
それはチームが勝つことにこだわったから、それは明白です。
でも、山井投手個人に投げさせてやりたい、とかいう気持ちのほかに
『野球界』という事を強く考える監督だったら、続投だったんじゃないかなと思うのです。

監督の仕事はチームを勝たせることだから、
それだけを考えたら監督は全く間違っていないし、それをしたことを評価する声もたくさんあります。

だけど、今、世の中はそういう方向に傾きすぎているんじゃないかと思うことがあります。
大きな企業が利益だけを優先して、社会の事を考えない経営をする。

大企業や、知名度のあるヒトは、それだけで世の中のムーブメントになります。

トヨタが、エコを考えて10年前にプリウスをリリースしましたが、
それが、イコール『もっと環境をかんがえようよ』という空気に繋がってゆくように
有名な人や会社がビミョウな事をすると、しらずしらずのうちに、
社会全部が、『…なんか、そんなぐだぐだでも別にいいのか~…』
みたいな空気にもって行かれてしまうのです。


監督が山井投手を続投させなかったことは、
形は全然チガウし、
チームを優勝させたことはそれだけで素晴らしいことだけど、
(なにしろ五十何年ぶり)
『野球界を担ってゆくヒトの社会的責任』という方向から見ると、
これをきっかけにそんな監督ばかりになってしまったら、
ちょっと怖いなと思いました。

チームということを越えた、夢のあるドラマや歴史が、
だんだん無くなってしまうようなスポーツになりませんように。

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